鉄分不足で体に起きる症状とは？
体に必要な鉄分が不足しだすと、さまざまな健康被害が起こりやすくなります。
鉄が不足するとよく「貧血」になるとよく言われていますが、
これは「貧血」ではなく、実は鉄欠乏症による「隠れ貧血」と言われる症状なのです。
こういった場合、
採血検査をしてもヘモグロビン濃度は基準値内なので貧血とは診断されません。
このため、体内で鉄分が不足しているという事実は認識されにくいのです。
鉄不足による体のトラブル
実際に鉄が不足すると体にはこのような症状が現れます。
・めまい
・疲れ
・肩こり
・冷え性
・風邪をひきやすい
・少しの運動で動悸がする
・集中力の低下
・憂うつな気分
・神経過敏
・硬いものを噛みたくなる
・しみやアザができやすい
・脚がムズムズして眠れない
・脚がつりやすい
・爪が広くなる、柔らかくなる、割れやすい など.....
このような症状が少しでも感じられると鉄分が不足しているのかしれないので注意してください。
強い症状が出たら必ず鉄分の補給を！
体内で貯蔵されている鉄は、
７割が二価鉄
（機能鉄とも呼ばれ、ヘモグロビンの材料として血液中の酸素を体中に運ぶ）
３割の三価鉄
（貯蔵鉄とも呼ばれ、肝臓、脾臓、骨髄などに貯蔵される）
の２種類に分かれます。
鉄不足が引きおこす症状はこの２種類の鉄が体内で不足することで発生します。
体の機能を十分に働かせることができないほど鉄が不足している状態ですので、
鉄不足による症状が感じられたら、早めに鉄分を補給することでさまざまなリスクを回避することができます。
症状が出ると、体内にほとんど鉄分が残っていないガス欠状態になっているということなんですね。
毎日の生活に必要な鉄分の摂取量は？
鉄分を摂取する目安は、
一般的に１日あたり
成人男性で7.5mg 女性では少し多くが必要といわれています。
十分に摂取できていない場合は、日々の食生活をしっかり見直して鉄分補給ができるように改善していくことが必要です。
鉄分を多く含む食品としては、レバー類、魚介類、卵黄、大豆製品、海藻、緑黄色野菜などがあげられます。
緑茶やコーヒーなどに含まれるタンニンや穀物の外皮に含まれるフィチン酸は鉄分の吸収の邪魔をしてしまいますから注意してくださいね。
最も大切なのは二価鉄を摂取すること
鉄分の摂取で特に大切となるのが二価鉄を多く取り入れることです。
実は、ヘモグロビンの材料となって血液中の酸素を体中に運ぶことができるのは二価鉄だけなんです。
そもそもこの二価鉄が体にたくさん貯蔵されていると、体の機能を十分に働かせることができるからさまざまな症状はおきません。
では、毎日の生活に必要な二価鉄を取り入れるにはどれぐらいの食物が必要となるのか？
成人女性で例えると、
牛ヒレ肉で約２００ｇ 鶏レバーで約７０ｇとなります。 しかし、この量を毎日の食生活で補うにはとても難しいですよね。
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